低学歴Fラン大学卒でも諦めない!

私は巷では「Fランク」と呼ばれる大学から業界の大手の一角の会社に入社することができました。しかし、それをゴールと思うことなく、常に探求心を持って仕事に限らず色んなことに挑戦し、学び、知識や体験を得ることで人生を充実させることができると確信しています。幸せの定義は人それぞれ。逆転の発想で人生を楽しむことを追求したブログ。

ゼネコンってどんな仕事?スーパーゼネコンとは?社風や働きやすさを徹底比較

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こんにちは。天野ジャンクです。

平均レベルぐらいの偏差値の工学部の大学を卒業した私がたまたま売り手市場の時に運よくスーパーゼネコンに入社でき、なんとか10年が過ぎて色々な部署や現場を経験できたので備忘録がてら思い出話をつらつら書いていきたいと思います。

 

 

 

“ゼネコン”

ってご存知ですか?

ゼネコンとはゼネラルコントラクターの略で日本語では総合工事請負業と言います。

建物の設計や開発、工事に関する研究、工事施工管理が主な業務です。

よく勘違いされがちなのは工事を一から十まで一社で実施する工事実行部隊ではありません。

ゼネコンはお客さんから工事を請け負い、専門職の工事協力業者を集めて工事を完成させる現場監督=工事施工管理が主な業務であり、売り上げの大半を占めます。

 

 

そして

スーパーゼネコン

と呼ばれるゼネコンがあります。

スーパーゼネコンとはゼネコンの中で売り上げが特に多い5社を指します。

 

大林組

鹿島建設

清水建設

大成建設

竹中工務店

 

です。

 

どのぐらい売り上げが多いかというと2018年現在で

大林組鹿島建設が約1.8兆円

清水建設大成建設が約1.5兆円

竹中工務店が約1.3兆円

次点の長谷工コーポレーションが約0.77兆円なので5位と6位の差がおよそ倍となっています。

 

単に売り上げが上位の5社というわけではなく他を圧倒する5社のことなんですね。

 

さて、各社の施工物件や平均年収はホームページや就職四季報等を見ていただくとしてここからは各社の社風や職場の環境を書いていきたいと思います。

但し、JV(他のゼネコンと共同で施工すること)で一緒になった職員や、他社ゼネコンの現場にいた協力業者の職人さん、大学時代の同級生で他社ゼネコンに入社した人の話を基に書きますし、もちろん地域や現場の所長によってもから違うので全てがそうだと思わないようにお願いします。

 

 

大林組の社風や職場環境

大林組はといえば何といっても有名なのはスカイツリーの施工ですね。地震大国の日本であれだけの高さの建築物を建てられる技術はさすがです。

関西発祥の会社のせいか職員は関西出身者が多い。

そのせいかイケイケドンドンな人が突っ走って現場を進めてるイメージがあります。ただ、5社の中では比較的協力業者の作業員に対しては物腰がやわらかく、職人さんから印象が悪いと言う声は少ない。職場環境もそのような人柄の人が多いせいか明るい職場が多いという印象。

私が就職活動時に先輩職員に聞かされたのが「人の大林」と言われているらしい。

 

 

鹿島建設の社風や職場環境

 鹿島建設と言えば日本で最初の高層ビル霞が関ビルを施工したことで有名ですが実は三井建設とのJV。所有者が三井不動産なのでその関係なんだと思います。鹿島建設の技術の集大成で竣工させた現場だったのでしょう。

鹿島建設の現場は派遣社員、外注の方が多く、現場に出て施工管理をするのはその方々が多いと聞きました。もちろん鹿島建設の職員も施工管理をしますが、どちらかと言うと若いうちから計画や工程管理の仕事をされてるようです。感覚的にですがゼネコンを知らない人でも鹿島建設という会社は知っているという感じで知名度では1番な気がします。そのような環境のためか、鹿島建設の職員は職人さんと必要以上に仲良くする方は少なく、「元請け」と「請負」の関係をしっかり線引きしている様な印象。

職人さんから聞いた印象だとすごい人は本当にすごいが「自分は鹿島建設社員」とエリート意識を持っている人がちらほらいらっしゃるようです。

 

 

清水建設の社風や職場環境

清水建設の施工物件で言えば金沢駅でしょうか?首都圏の方だと日本テレビ本社やコレドと言えば「おぉ」っとなるのでしょうか?個人的には東京競馬場金沢駅です。

鉄骨のトラスを駆使して大空間の大屋根や庇を作る技術は建設に携わっている人が見れば圧巻です。

竣工物件もさることながら清水建設と言えばTVCMじゃないでしょうか?「いつかきっとできるかな♪」と子供たちが歌うCMは印象に残ってる方も多いのではないのでしょうか?その昔は忌野清志郎さんが「昼間のパパは~ちょっと違う♪」と歌うCMでした。どちらも印象的で業界では清水建設宣伝、特にCMが上手いと言われています。

現場の方はと言うとかなり規律の取れた現場が多いようです。朝礼の並ぶ場所が決められていたり、大きな声で挨拶をしないといけないルールがあったりするようです。働く職員もそれがわかって入ってきている人が多いのか体育会系が多い印象。おそらく事務所も規律が取れていると思うので、体育会系で育ってきた方にとっては働きやすい環境の現場が多いかもしれません。

ちなみに私が就職活動をしていた時にあった噂は「清水は軍隊だ」でした。

受け取る側の捉え方次第なんでしょうね。職人さんの印象も「清水は厳しい」といった印象でしたが、職員が働きにくいという話は私は聞いたことがありません。

軍隊的かどうかは現場によるのかもしれません。

 

 

大成建設の社風や職場環境

 大成建設は都心に高層ビルをばんばん建てているイメージです。最近では渋谷ヒカリエなど。現在施工中ですが竣工すれば大成建設と言えば新国立競技場」となるのでしょう。

かなり大変な現場で利益もほとんど出ないとの話もありますが、ランドマークになるような大型物件は得てしてそういうもんです。

さて、職場環境については新国立競技場の工事で悪いイメージがついてしまったかもしれませんが、私個人としては大成建設は良くも悪くもクセがない会社だと思います。もしかしたらスーパーゼネコンの中で唯一同族経営でないというのが根底にあるのかもしれませんが良く言えば民主主義で皆で決めよう。悪く言えば先導者がいないと言った感じでしょうか。職人さんから聞こえてくる声も「大成はまとも」「悪くない」と言った感じです。(そもそも話題にあがることが少ない…)

ちなみに大成建設「地図に残る仕事大成建設というのがあまりにも有名なフレーズで一般的に知名度は高い気がします。

 

 

 

竹中工務店の社風や職場環境

 大林組と肩を並べる関西の雄。

それだけに海遊館やHEPFIVEなど大阪の有名物件を多数手がけているなと思いきや東京ミッドタウンに新丸の内ビル、オペラシティなど東京のランドマークも数多く手掛けているんですね。もちろん東京タワーも忘れてはいけません。

竹中工務店はぱっと浮かぶランドマークと呼べる建物をスーパーゼネコンの中で一番多く手掛けているというのが個人的な印象です。

それを自負しているのか竹中工務店の職員は自分たちの会社が手掛けた物件に誇りを持っているようです。業界では有名な話ですが、自分の手掛けた建物を「作品」と呼び方がいらっしょるようです。

ゼネコンの中でも意匠や設計寄りの会社で職場の雰囲気はお堅い印象の事務所が多いようです。

就活時は社員が「エリート気質、アーティスト気質」を持っていると聞きました。それを職人さんに話すと職人さんも同調していました。

あとこれは良いのか悪いのか意見が分かれるところですが竹中工務店は長めの研修制度(2年程度)が設けられており、合宿研修などもあるそうです。そのため、3年生になって本配属されても現場経験が乏しいと聞きました。

これは私が就活時代の時の話なので今はそのような研修制度があるのかどうかわかりません。

 

 

 

 各社一言まとめ(職員のキャラ)

大林組:今日も楽しくガンガンやって儲けようや。

鹿島建設スーパーゼネコンの名に恥じぬ技術力ある精鋭です。

清水建設:声出していけ!この現場絶対無災害で終わらせるぞ。

大成建設:争わず皆で慎重に決めて進めましょう。

竹中工務店:ここのデザインは譲れません。多少利益が減ってもこだわるべきです。