就活を諦めない!低学歴でも大企業に入れる3つの理由
こんにちは。天野ジャンクです。 運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。
私が卒業した大学は学部によってばらつきがありますが、偏差値が45~53程度の大学でした。高学歴と呼べる大学ではありませんでした。
今日はそんな私がなぜ業界最大手の一角に採用されるまでに至ったのか、ご紹介したいと思います。
それではさっそく順に見ていきましょう。
①企業側のバランスを取った採用
皆さん、就活生から支持を受けており、就職希望人気ランキング上位の大手航空会社や大手総合商社、トヨタ自動車や高給取りで知られるキーエンスなど大企業は東大、京大、神大、早慶上智など有名高学歴大卒ばかりが採用されているのでしょうか?
答えはノーですよね。もちろん高学歴の学生の比率は高いかもしれませんが、営業、開発、マーケティングなど様々な部門がある企業側からしても高学歴卒の社員ばかりでなく多種多様な人材を必要としています。
悲しいかな、高学歴だからと言って採用しても会社に貢献してくれる人材ばかりかと言えばそうでないのが現実です。
皆さんの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか?逆に学歴がなくてもすごく一生懸命な人や会社に貢献してる人も多くいますよね。
「じゃあ高学歴の学生の採用比率を高くする必要もないじゃん!」と言う声が聞こえてきそうですが、大企業が高学歴の学生を多く採用する理由は4つあると私は考えています。
余談ですが簡単に紹介します。
大企業が高学歴学生を多く採用する事情
■単純に頭の回転が速い
勉強ができるのだから頭の回転が速く良いアイデアを出せたり、機転が利くことに期待している。
■一般常識を備えている(確率が高い)
就職活動の時に一般常識テストなどを受験することはありますが、あのような一般常識のことを言っているのではありません。
近年、企業が最も恐れているのは業績低迷以上にコンプライアンス違反による社会的信頼の失墜ではないでしょうか?
「これをやったらまずいんじゃないか?」という感性がある人が比較的多いと思います。もちろん高学歴の人の中にもこのへんのネジがぶっ飛んだ人もいますがそのあたりは企業側が採用活動で見極めるべきでしょう。
■努力できる人が多い
ここは最も確実な部分じゃないでしょうか。受験戦争をくぐり抜けて有名大学に合格したのですから血の滲む努力をしたに違いありません。その努力は仕事にも向けられる可能性があります。中には努力せず生まれつきの天才、神童がいるかもしれませんが、いずれにせよ会社にとってはプラスに働きやすい要素であることは間違いありません。
「血の滲む努力をしたけど受験には失敗した!学歴だけで人を判断するな!」っていう意見も出てきそうですが、残念ながらこの世は結果が全てなんですよね。。
■将来的な横のつながり
私自身、会社に入って感じたんですが高学歴の人たちって同じ大学出身同士での飲み会を開いたりするんですよね。いわゆる「派閥」ってやつです。派閥なんて昔の話かと思っていたんですがやはり、諸先輩方が引き継いできたものを簡単にはやめれないんでしょうね。
この同じ大学出身同士で仲良くするのは会社を越えてもあるんですよ。
当たり前の話ですが高学歴の人は役員や重要ポストに就きやすいですよね?営業をかけている会社でライバル会社と条件や金額がほぼ同じで決定権のある人が自分の会社の重役と仲が良かったり顔見知りだったら・・・?最後は「縁」になるんじゃないでしょうか。
さすがに今の時代、「よしみ」だけで請負会社を決めたりはしないでしょうが、縁はないよりはあった方が良いですよね。
②企業と学校間のギブ&テイク
企業にとって大学は大口のお客さんです。売店に文房具や食品などの商品を置いてもらったり、部活動で使うスポーツ用品を購入してもらったり、授業で使うパソコン機器などは大量購入します。建設業界にとっては特に優良顧客になるのではないでしょうか?古くなった教室を解体して新しい施設を作ったり、別の場所にキャンパスを建てたり。
このような商品や工事の発注は大学はたいてい大手に、しかも色んな企業に発注します。
費用は高めですが大手の方が安心というのも理由の一つですが、それ以上に自分の大学の生徒を就職させることができて、大学として良い実績を残せるというメリットがあるんですね。
大手の企業側としても①で述べた多種多様な人材を獲得すべく、高学歴大学以外からの採用も考えた時にコンスタントに採用すればコンスタントに仕事がもらえる。まさにWINWINな関係なんですね。
ここで注意していただきたいのが、だからと言って大量に採用されるわけではありません。私が就活していた頃はスーパーゼネコンで1社あたり私の大学からは1~5人程度の採用でしたね。スーパーゼネコンは近年、各社共毎年200~250人もの人員を採用しているので比率は高いとは言えません。
③周りの学生の意識レベルの違い
①、②で低学歴でも大企業に採用される仕組みと可能性が理解できたと思います。
そして③こそが低学歴の方が有利と言っても過言ではない注目すべき項目です。
私の就活の体験を例にしたいと思います。
私が就活をしていた頃は学内の企業説明会などは3年の秋ぐらいから始まり、エントリーシート等の提出は年末ぐらいから受け付ける企業が多かった印象です。それから面接が始まるのが早い企業は年明けぐらい。本格的に各企業の採用活動が始まるのが3月以降と言った感じでした。
少し脱線しますが私の父親は職人でした。そのため、決して裕福な家庭とは言えませんでした。大学受験に失敗した私に「高卒じゃ安定した会社に入れない世の中だから浪人してでも大学に行け。」と背中を押してくれたのは父親でした。
奨学金も借りましたが、私が現役合格していれば必要のなかった費用なので父親には無駄働きをさせてしまったと今では思っています。が、浪人時代はそこまで親の苦労を深く考えておらず、たいした努力もせず、浪人したのにもかかわらず偏差値50程度の大学にしか入れませんでした。
のらりくらりと大学生活を謳歌していましたが、浪人生活をさせてもらい、大学に行かせてもらった両親に報いるためにも両親が喜ぶ結果を出したいと考えるようになりました。もちろんそれのみの理由で志望業界や会社を決めたわけではありません。
私自身、日本はまだまだ終身雇用の社会で転職すればヘッドハンティングでもない限り条件が良くなることはない(初めに所属する会社がブラック過ぎれば話は別ですが)と思っておりました。
実際、現在も多くの大企業が新卒採用がその社員の大半を占めていると思います。
このあたりの知識も就活を始める前はありませんでしたし、「ゼネコンって何?」というレベルでした。
さて、本題に戻りますが、「今まで遊びほうけていたが就活だけは真面目に頑張ろう」と意気揚々と10月の学内で開催される企業説明会に参加することにしました。
同じ学科の友人と行こうと何人かに声をかけましたが、「バイトがある」「サークルが、」「彼女が、」と断られました。よく言われたのは「え?就活って4年になってからでいいんじゃないの?」 でした。
今でこそ就活は3年の終わる3月頃から説明会等が始まり夏前頃から面接等の採用活動が始まりますが当時はもっと早かったので3年の終わりの2~3月には採用活動を始めている企業は多くありました。
遅く始めて良いことなんてあるのでしょうか?私はないと思います。
スーパーゼネコンの採用活動は当時早かったので私は4年に上がる前頃に内々定をいただきました。
4年生になって間もない頃、友人と就活の話になった時に私がスーパーゼネコンに決めたと話すと「そこって大きい会社なの?」という返答や「え?うちの学校からも入れるの!?」といった返答でした。
就活をやっていて建築系の学科に所属していてスーパーゼネコンを知らないのは論外ですが、自分の大学名の時点で入れると思っていない人や勝手に狭き門で成績優秀者しか入れないと思っている人が結構いました。
ちなみに私は遊びほうけていたので成績は下の上といった感じです。
付け入る隙はここです!!
①②でも説明したように入る枠は少なからずあるのです。
ライバルは高学歴の学生ではなく同じ大学の学生!
低学歴学生は高学歴学生に比べ、就活の重要性に気付いていない(気付いていても向き合わない)人が多く、はじめから高望みをしていない傾向にあります。
つまりライバルは少ないと言えます。
まとめ
低学歴でも採用される枠があると認識を持とう!
ライバルは多くない!とにかく行動!早く始めて差を付けよう!
企業説明会の開始時期は決まっていますが自分で企業研究をするのはいつやってもいいんです。給料比較、離職率比較、残業時間比較、有休取得率比較。やっていくと業界の特色が見えて楽しくなってきます。
企業は複数回、採用活動を行います。
最初に採用した人数では満足できない人数であったり、見合う人材が足りなかったり、辞退をされる可能性もあるためです。
私が就活をしている時もそうでした。同じ大学、会社なのに4月に決まった人もいれば6月、10月に決まった人もいます。
企業側からしてみればどうでしょうか?
いち早く企業研究をして、エントリーシートを出してきてくれた学生と後半で初めてエントリーシートを出してきた学生。
後者は他業界の面接で落ちてこちらにエントリーしてきたのか、志望度は高くないんだろうなと想像してしまっても不思議はないですよね。
逆に前者はとりあえずエントリーシートを出してきたとも考えられますがそれは中身を見ればわかります。
早くから中身のあるエントリーシートを出してきた学生が優位なのは明らかです。