低学歴Fラン大学卒でも諦めない!

私は巷では「Fランク」と呼ばれる大学から業界の大手の一角の会社に入社することができました。しかし、それをゴールと思うことなく、常に探求心を持って仕事に限らず色んなことに挑戦し、学び、知識や体験を得ることで人生を充実させることができると確信しています。幸せの定義は人それぞれ。逆転の発想で人生を楽しむことを追求したブログ。

楽しい人ほど出世するゼネコン業界の深いワケ

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こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。 今日は出世について書きたいと思います。

 

 私は入社して何人かの役員の方と接したことがあります。

接したと言っても新入社員の懇親会に社長が登場したとか、とある研修会で役員の方のスピーチを聞いた後、研修終了後の懇親会で接した等ですが、ほとんどの方がユニークで冗談を言ったりする気さくな方々でした。

 

偉くなった人は怖くて近づきがたい人のイメージでしたが、全くそのような方はいませんでした。

 

そしてその方々の若い時を知る人の話を聞いたりしていくと、とある傾向があることがわかり、それは今現在偉くなりそうな人も同じ傾向にあるということがわかりました。

 

 

 

 

 

 

出世の鍵を握る「運」 

私自身『出世』にはあまり興味がありません。なぜかというとどこの業界も同じかもしれませんが、ある一部の高学歴国立大学卒の人以外は運に左右される要素が大きいからです。

その「運」というのを具体的に見ていきましょう。

 

 

・配属現場・評定者の運

 配属された現場に大きく左右されます。そこの現場の所長が上に引き上げられる力を持っているか、その所長や自分を評価する上司に評価されるか。そこで評価されて初めて上層部に顔と名前を売ることができます。

 

力のない所長の元でいくら頑張って評価をされてもそれだけでは出世への道は開けません。スーパーゼネコンは10,000人規模の社員が在籍しているので、ある程度アピールをしないことには「その他大勢」に埋もれてしまします。

 

 

・地方転勤の運

 スーパーゼネコンは全国転勤の職種であれば地方への転勤は付き物です。最近はどこのゼネコンも社員同士で不公平にならないよう一度は地方へ転勤させます。

 

出世レースの観点から見ると力のある役員等は当然受注量の多い都市部の東京や大阪に集中しています。若い時期にせっかく上層部に顔を売ることができても社員として脂の乗ってきた時期に地方に飛んでしまってはそこからの出世レースを戦うのは大きなハンデになり得ます。

 

東京や大阪にまた戻ることもあるかもしれませんが、優秀な社員を地方の支店は簡単には離さないのではないでしょうか。地方で活躍し過ぎるのも問題かもしれません。地方で支店長などを目指すという手もありますが、地方はだいたいその地方にゆかりがある出身者が上に行きやすくなっています。

そういう意味では学歴派閥は地方の方があると言えます。

 

 

・内勤のタイミングの運

これも不公平さをなくす観点からなのかどこのスーパーゼネコンも社員に内勤を数年間経験させます。はっきり言って内勤はそれこそ上層部に顔と名前を売るチャンスです。

 

しかし、これは内勤の部署によって上層部と仕事で絡む機会が多い部署、少ない部署、全くない部署、様々です。

 

もちろん、希望を汲んでくれる場合もありますが、自分が現場を出るタイミングでその部署に空きがなければ入れません。つまりタイミングが合わないと希望する部署には入れませんし、それこそタイミングが悪ければノーチャンスの部署に配属されることもあります。

 

 

・繋がる上司の運

 運良く上層部の人に名前を覚えて貰って、可愛がってくれる方が出来たとしてもその方が仕事のミスなどで失脚すると少なからず影響はあると思います。

 

かと言って八方美人が成功することはありませんのでこれも「運」だと言えます。

 

寵愛を受けた上層部の人に付いて行き、その方が順風満帆に出世してもらうことを祈るばかりです。

 

ここまでくると出世レースは第三者から見ると俄然おもしろくなってきます(笑)

「あの人はA部長に気に入られている」「あの人はB所長軍団の一員だ」「あの人はC常務ラインだ」と見たりすることができ、A部長ーB所長ーC常務の出世がその下の人にまで影響を及ぼすわけです。

 

 

「誰かが見てくれている」というのは仕事だけではなく性格も

さて、散々「出世は運」の要素を説いてきましたが、だからと言って「運」が100%ではありません。よく言われますが仕事ぶりは「誰かが見てくれている」のです。

 

一つの現場が終わるごとにその現場の所長や上司が評価対象の職員がどんな性格でどんな仕事ぶりだったのかを報告することになっています。

それを基に人員を配置する部署は次の現場や部署を決めているのです。

ここで重要なのが「性格」です。

多くの社員は仕事はある程度できます。めちゃくちゃ出来る人と本当に出来ない人はもちろん少なからずいますがほとんどの社員は一通りは出来ます。

差が出るのは性格です。

 

例えばせっかく工事の知識があり、次にすべき段取りや先読みができても上司への伝え方がまずかったり、協力業者の扱いが悪かったり、部下に対する言葉遣いが良くなかったり。

逆に協力業者に強く言えなかったり、上司からの叱責を重く受け止め、鬱になりやすい職員もいます。

 

 

 

 

現場で必要とされる人間=運を引き寄せる

現場で必要とされる人間とはどんな人でしょう?

それは現場の雰囲気を良く出来る人、元気な人です。

最低でも一人、このような人材が必要です。

これはゼネコンに限ったことではありませんが、 会社を辞める原因のトップは「人間関係」です。現場事務所の雰囲気が良くないと皆のモチベーションが下がりますし、全てにおいて上手く行かないと言っても過言ではないと思います。

 

組織が大きくなればなるほど現場の雰囲気が仕事へ及ぼす影響は大きいです。

当然ですよね?皆仲良しの現場だと「皆で頑張って竣工させよう!」となりますが、ギスギスした現場になると「何であいつのために頑張らないといけないの?自分の仕事だけやって帰ろう。」となるわけです。

大きい現場や看板現場を任されるほど力のある所長はそのような人材の要望も会社に通りやすく、そのような必要とされる人間性であればワンチャンあるということです。

 

 

まとめ〜仕事も遊びも一生懸命〜

 勘違いしないでいただきたいのが「社交性があればいい」というわけではありません

もちろん元気な方がいいですが、職場の雰囲気を良く出来る人というのは決まって遊びの段取りができる人です。職場の飲み会の幹事や二次会の店おさえ、仲が良い現場になって来るとバーベキューやゴルフコンペ、ボーリング大会をやろうと企画することもあります。

そのような「職場の皆で遊びたい」という気持ちからどんどん企画する人が現場の雰囲気を良くしているのだと思います。

ぐいぐい仕事をしてどんどん遊びの企画を考える。これが重要です。

 

このタイプは楽しいことが好きなので職場の人間だけでなく、同期や前の現場の同僚などとよく飲みに行きますので、はたから見れば「遊び人」と見られるわけです。

 

 

但し、ここで注意点が2つあります。

1つは色んなところで遊びの段取りをすると自然と昔の現場のメンバーから誘われることが多くなります。

スーパーゼネコンの社員は一期一会です。

全国各地はもちろん世界中で工事をやっているので、1度同じ現場になって、また次も同じ現場になるということは非常に稀です。

なので楽しかった現場だったり、気の合う職員が多かった現場などは昔の現場のメンバーで集まって飲んだりゴルフをするという催しが開催されます。

これ自体は良いことなのですが、そんな現場がどんどん増えてくるので色んな所に参加し過ぎて散財したり健康を害すことのないよう気を付ける必要があります。

 

 もう一つは仕事を一生懸命しない「ただの遊び人」にならないことです。

仕事を疎かにして遊びの段取りばかりするのは当然まわりから冷たい視線を浴びること必至です。

仕事をぐいぐいやるのは大前提です。