ケチな人、運動嫌いの人の方がダイエットに向いている理由
こんにちは。天野ジャンクです。
皆さん、街は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、自粛ムードで家に居すぎて太ってしまっていませんか?
今日はかっこいい中年を目指す!ということで私が挑戦したダイエットについて書きたいと思います。
結論から言いますと私は1年ほどかけて77㎏→67㎏のダイエットに成功!更にリバウンドをしない体と習慣を手に入れました。
かっこいい中年とは?
西島秀俊、大沢たかお、唐沢寿明、阿部寛、沢村一樹、北村一輝。皆さん中年でも渋くてかっこいいですよね!
なりたい!こんな中年になりたい!20代後半の頃、私はこう思い始め、その思いは日々強くなるばかりでした。
その理想に近づく為には若いうちからのケアが必要だと考えました。20代~40代のうちに何をすればよいのか?
逆に言うと
「なりたくない見ための中年」はどんな中年か?
周りを見て、なりたくない見ための中年を探してみました。
簡単に見つかりました。端的に言うと3つです。
『ハゲ』・『デブ』・『不潔』
です。
ハゲは正直遺伝的な要素も大きので仕方がないと思いましたが、デブと不潔は自分の努力でいくらでも直せます。
「かっこいい中年」とはそれらのケアが最低限出来ていないといけないと思います。
ダイエットを始めたきっかけ
20代後半の頃、久々(1年振り程度)に会う友人が皆、口を揃えて「太った」と指摘し始めました。
私自身も自覚があったのと、ちょうどその頃にかっこいい中年への憧れを抱き始めた時だったので生まれて初めてダイエットに挑戦することにしました。
私が挑戦したダイエット
・炭水化物抜きダイエット
・晩飯抜きダイエット
・プチ断食ダイエット
・豆腐ダイエット
・リンゴダイエット
・サラダダイエット
学生の頃からマラソンなどの有酸素運動が大嫌いで、とにかく体を動かさないダイエット方法を試しました。全て一瞬、2~3kg痩せましたが簡単にリバウンド。。
なぜリバウンド?
痩せてはリバウンドの繰り返しだったので私は真剣にダイエットに向き合うべく、ダイエットについて勉強をしました。
結果わかったことがあります。
上記の食事制限を中心としたダイエット法はその多くが炭水化物の摂取を少なくするダイエット法です。
そもそも炭水化物とは何なのか?
炭水化物とは糖質と食物繊維からなる栄養成分です。
炭水化物を抜くと体の中の糖質が減ります。糖質は人間が生活する上で必要なエネルギーとなる栄養素で、その供給が減ると体はエネルギーを消費するのに蓄積された脂肪を燃焼させます。
それで痩せられるわけですが、ここで重要なのは人間は糖質の供給が落ちたからすぐに全力で蓄積された脂肪を燃焼するわけではなく、体に摂取されたにタンパク質も消費します。
タンパク質は筋肉を精製する栄養分ですから、それが損なわれると筋肉が付きにくくなり、筋肉量が落ちる。
↓
筋肉量が落ちると基礎代謝が落ちる。
↓
基礎代謝が落ちると普段生活してて呼吸してるだけでも減る体重の量が少なくなる。
つまり、痩せにくくなる。
↓
また、体は無理な食事制限を強いられたため、危機を感じて省エネモードになります。
そこで、「頑張ったご褒美」と称してたまに一食ラーメンとか食べたい物食べる時がありますよね?
そうすると体は「久しぶりの栄養分」と思って簡単に消化せず脂肪として体に蓄えようとするのです。
結果、極端な食事制限による食事制限は太りやすい体作りをしていたことになるのです。
導き出したダイエット法
食事制限のみに頼ったダイエット法は悪だということはわかりました。
太りやすい体を作るだけでなく、食べたいものを食べられないというのは強大なストレスとなり、精神衛生上よくありません。
結局は有酸素運動と筋トレ。
これに限ります。
そんなこと皆わかっています。重要なのはそれを始めて継続することです。
なぜ続けられたか・・・
私はとにかく長距離を走るのが嫌いで、マラソンが好きだという人の気持ちも全く理解できませんでした。とにかく苦しい。しんどい。辛い。なのに何で皆趣味とか言っちゃってんの?という思いしかありませんでした。
そんな私が毎週走ってマラソン大会にまで出場し、ダイエットに成功しました。なぜそんなことができたのか?なぜ続けられたのか?
その答えは私の性格にありました。
≪私の性格≫
(一言で言うとケチで煩悩に満ち溢れた人間です)
・ジムにお金をかけたくない(行かなくなるともったいない)
・モテたい。周りから良く思われたい。
・とにかく楽をしたがる。楽をすることばかり考える。
この性格を理解した上で打って出た行動ではありませんが、「走るしかないか」と諦めた私は走る習慣がなかったのでランニングウェアはもちろんシューズも持っていませんでした。
形から入ろうとナイキのランニングウェア、ランニングシューズを買い揃えました。
気持ちの変化
ランニングウェアとシューズをせっかく買ったので使わないともったいないと思い、日曜日の朝は毎週走ることにしました。ピチッとしたウェアを着て走っている自分の姿がガラスなんかに写って見えると「あれ?なんかかっこ良くない?」と錯覚しました。
苦しい苦しいランニングを続けられたのは
・ウェアを買ったのに使わないともったいない
・ウェアを着て走ってる自分かっこいい(馬鹿でした)
この2点でした。
この2点が私を突き動かしていました。
更に、ウェアを買ったことは別の効果ももたらしました。
当時職場の上司が毎週水曜日はノー残業デー!有志で仕事後に皇居ランニングをしようと 呼びかけていました。職場内の親睦を深める意味もあった様で苦手な人や初心者の人も参加していました。
私はとにかく走るのが嫌いでしたので参加していませんでしたが、ウェアを買ってからは「ダイエット効果はもちろん、皇居ランニングをしているランナーにウェアを見てもらえて、ウェアも週2回使えていいぞ」と馬鹿な考えから参加する様になりました。
だんだんその有志のランニング部はエスカレートしていき、マラソン大会に出ようとなり、走るのが嫌いだった私はマラソンデビューまで果たしました。
マラソンへの参加は「せっかくなら完走したい」という思いから週2回のランニングをサボることなく続ける原動力ともなりました。
更に更に、気持ちの変化は他にもありました。
飲み会後の締めのラーメン。大好きでしたが一切行かなくなりました。
その他食料の買いすぎ、注文し過ぎも一切なくなりました。
全て「これを食べる事で走った分が無駄になる。もったいない」という思いからです。
苦しんで、苦労して走った分が水の泡となる。そんなこと考えただけでゾッとします。
走るのが嫌いだからこそ芽生えた気持ちです。
私の場合これはストレスの溜まる「我慢」ではなく、もったいない、損したくないの「我慢」であり、精神的に辛いものではありませんでした。
その結果、私はダイエットに成功し、リバウンドもしておりません。
まとめとアドバイス
最後にケチで運動嫌いなのに痩せたいあなたへアドバイスです。
ダイエットのための運動を好きになってはいけません!私の場合ランニングですが、好きになってしますと締めのラーメンを「また走ればいっか」と思い、食べてしまいます。
運動を好きになる必要はないのです!嫌いのままで良い!!
ちなみに私は現在、走らずに筋トレで基礎代謝を上げ、痩せた体重を維持しています。
もちろん筋トレもめんどくさいし、出来る事ならしたくありません。
しかし、週3回の筋トレを2年続けられています。
なぜ続けられているか、
プロテインを買い始めたからです。
買ったからには飲まないともったいない。
飲むからには筋トレをしないともったいない。
もったいない精神万歳!!
損したくない精神万歳!!
ケチな人ほど成功するのだと思います。
楽しい人ほど出世するゼネコン業界の深いワケ
こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。 今日は出世について書きたいと思います。
私は入社して何人かの役員の方と接したことがあります。
接したと言っても新入社員の懇親会に社長が登場したとか、とある研修会で役員の方のスピーチを聞いた後、研修終了後の懇親会で接した等ですが、ほとんどの方がユニークで冗談を言ったりする気さくな方々でした。
偉くなった人は怖くて近づきがたい人のイメージでしたが、全くそのような方はいませんでした。
そしてその方々の若い時を知る人の話を聞いたりしていくと、とある傾向があることがわかり、それは今現在偉くなりそうな人も同じ傾向にあるということがわかりました。
出世の鍵を握る「運」
私自身『出世』にはあまり興味がありません。なぜかというとどこの業界も同じかもしれませんが、ある一部の高学歴国立大学卒の人以外は運に左右される要素が大きいからです。
その「運」というのを具体的に見ていきましょう。
・配属現場・評定者の運
配属された現場に大きく左右されます。そこの現場の所長が上に引き上げられる力を持っているか、その所長や自分を評価する上司に評価されるか。そこで評価されて初めて上層部に顔と名前を売ることができます。
力のない所長の元でいくら頑張って評価をされてもそれだけでは出世への道は開けません。スーパーゼネコンは10,000人規模の社員が在籍しているので、ある程度アピールをしないことには「その他大勢」に埋もれてしまします。
・地方転勤の運
スーパーゼネコンは全国転勤の職種であれば地方への転勤は付き物です。最近はどこのゼネコンも社員同士で不公平にならないよう一度は地方へ転勤させます。
出世レースの観点から見ると力のある役員等は当然受注量の多い都市部の東京や大阪に集中しています。若い時期にせっかく上層部に顔を売ることができても社員として脂の乗ってきた時期に地方に飛んでしまってはそこからの出世レースを戦うのは大きなハンデになり得ます。
東京や大阪にまた戻ることもあるかもしれませんが、優秀な社員を地方の支店は簡単には離さないのではないでしょうか。地方で活躍し過ぎるのも問題かもしれません。地方で支店長などを目指すという手もありますが、地方はだいたいその地方にゆかりがある出身者が上に行きやすくなっています。
そういう意味では学歴派閥は地方の方があると言えます。
・内勤のタイミングの運
これも不公平さをなくす観点からなのかどこのスーパーゼネコンも社員に内勤を数年間経験させます。はっきり言って内勤はそれこそ上層部に顔と名前を売るチャンスです。
しかし、これは内勤の部署によって上層部と仕事で絡む機会が多い部署、少ない部署、全くない部署、様々です。
もちろん、希望を汲んでくれる場合もありますが、自分が現場を出るタイミングでその部署に空きがなければ入れません。つまりタイミングが合わないと希望する部署には入れませんし、それこそタイミングが悪ければノーチャンスの部署に配属されることもあります。
・繋がる上司の運
運良く上層部の人に名前を覚えて貰って、可愛がってくれる方が出来たとしてもその方が仕事のミスなどで失脚すると少なからず影響はあると思います。
かと言って八方美人が成功することはありませんのでこれも「運」だと言えます。
寵愛を受けた上層部の人に付いて行き、その方が順風満帆に出世してもらうことを祈るばかりです。
ここまでくると出世レースは第三者から見ると俄然おもしろくなってきます(笑)
「あの人はA部長に気に入られている」「あの人はB所長軍団の一員だ」「あの人はC常務ラインだ」と見たりすることができ、A部長ーB所長ーC常務の出世がその下の人にまで影響を及ぼすわけです。
「誰かが見てくれている」というのは仕事だけではなく性格も
さて、散々「出世は運」の要素を説いてきましたが、だからと言って「運」が100%ではありません。よく言われますが仕事ぶりは「誰かが見てくれている」のです。
一つの現場が終わるごとにその現場の所長や上司が評価対象の職員がどんな性格でどんな仕事ぶりだったのかを報告することになっています。
それを基に人員を配置する部署は次の現場や部署を決めているのです。
ここで重要なのが「性格」です。
多くの社員は仕事はある程度できます。めちゃくちゃ出来る人と本当に出来ない人はもちろん少なからずいますがほとんどの社員は一通りは出来ます。
差が出るのは性格です。
例えばせっかく工事の知識があり、次にすべき段取りや先読みができても上司への伝え方がまずかったり、協力業者の扱いが悪かったり、部下に対する言葉遣いが良くなかったり。
逆に協力業者に強く言えなかったり、上司からの叱責を重く受け止め、鬱になりやすい職員もいます。
現場で必要とされる人間=運を引き寄せる
現場で必要とされる人間とはどんな人でしょう?
それは現場の雰囲気を良く出来る人、元気な人です。
最低でも一人、このような人材が必要です。
これはゼネコンに限ったことではありませんが、 会社を辞める原因のトップは「人間関係」です。現場事務所の雰囲気が良くないと皆のモチベーションが下がりますし、全てにおいて上手く行かないと言っても過言ではないと思います。
組織が大きくなればなるほど現場の雰囲気が仕事へ及ぼす影響は大きいです。
当然ですよね?皆仲良しの現場だと「皆で頑張って竣工させよう!」となりますが、ギスギスした現場になると「何であいつのために頑張らないといけないの?自分の仕事だけやって帰ろう。」となるわけです。
大きい現場や看板現場を任されるほど力のある所長はそのような人材の要望も会社に通りやすく、そのような必要とされる人間性であればワンチャンあるということです。
まとめ〜仕事も遊びも一生懸命〜
勘違いしないでいただきたいのが「社交性があればいい」というわけではありません。
もちろん元気な方がいいですが、職場の雰囲気を良く出来る人というのは決まって遊びの段取りができる人です。職場の飲み会の幹事や二次会の店おさえ、仲が良い現場になって来るとバーベキューやゴルフコンペ、ボーリング大会をやろうと企画することもあります。
そのような「職場の皆で遊びたい」という気持ちからどんどん企画する人が現場の雰囲気を良くしているのだと思います。
ぐいぐい仕事をしてどんどん遊びの企画を考える。これが重要です。
このタイプは楽しいことが好きなので職場の人間だけでなく、同期や前の現場の同僚などとよく飲みに行きますので、はたから見れば「遊び人」と見られるわけです。
但し、ここで注意点が2つあります。
1つは色んなところで遊びの段取りをすると自然と昔の現場のメンバーから誘われることが多くなります。
スーパーゼネコンの社員は一期一会です。
全国各地はもちろん世界中で工事をやっているので、1度同じ現場になって、また次も同じ現場になるということは非常に稀です。
なので楽しかった現場だったり、気の合う職員が多かった現場などは昔の現場のメンバーで集まって飲んだりゴルフをするという催しが開催されます。
これ自体は良いことなのですが、そんな現場がどんどん増えてくるので色んな所に参加し過ぎて散財したり健康を害すことのないよう気を付ける必要があります。
もう一つは仕事を一生懸命しない「ただの遊び人」にならないことです。
仕事を疎かにして遊びの段取りばかりするのは当然まわりから冷たい視線を浴びること必至です。
仕事をぐいぐいやるのは大前提です。
建設業のテレワーク
こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。
今日は建設業のテレワークについて書きます。
新型コロナウィルスの流行で政府から緊急事態宣言が発令され、外出自粛要請が出て、テレワークが建設業にも普及し始めています。
残業時間削減のために導入され、建設業界ではまだまだ試験的に行っている段階でしたが、ウィルス流行による緊急事態宣言を受けて、多くの社員が半ば強制的にテレワークをせざるを得なくなったのは何とも皮肉なものです。
テレワークってどんなもの?
テレワークとは「tele=離れた所」と「work=働く」を足した造語になります。
つまり、現場や事務所に出勤せず離れたところで働くことを指します。
在宅勤務は自宅での作業となりますが、テレワークは離れた所なのでカフェや図書館で働くのもテレワークとなります。
しかし、私の勤める会社も含め、スーパーゼネコン各社からは基本的には自宅での作業が命じられています。
緊急事態宣言に伴う外出自粛の件に限らず公共の場での作業は情報漏洩のリスクがあるからだと思います。
建設業がテレワークなんて可能なの?
飲食業界や物流などと一緒で工事関係の職業はどうしても現場仕事の為、テレワークができないと言われてきました。
実際スーパーゼネコン社員の7~8割は現場工事事務所勤めです。
本社勤めの方はテレワークが可能かもしれませんが現場の社員は難しいのが現実です。
特に施工管理の職種は現場の安全管理、工程管理、進捗確認、完了確認、問題発生時の対応など現場に出て自分の目で見ないとできない業務が多々あります。
私自身も施工管理職がテレワークなど夢物語だと思っていました。
しかし、17時で現場が終わって、そこから今後の工事の計画をしたり、安全書類をまとめたり、終わった工事の品質書類をまとめたりなどの事務所内での作業に入ります。
この部分に関してはテレワークが不可能ではないと思います。
実際どう活用してるの?不便はない?
工事量があまり多くない始まったばかりの現場や、竣工間際の現場は交代でテレワークを行い、現場対応は残った職員で交代で対応するという形が取られています。
極端に人員が少ない小規模の現場は少し難しいかもしれません。
今回の緊急事態宣言を受けて、午前中現場で現場対応仕事をして午後の半日をテレワークとしている工事事務所もあります。(外出自粛という観点からいうとあまり意味がなさそうですが、ラッシュアワーをずらす時差出勤という観点では少しは意味がありそう。)
現場によっては週の半分や週1~2回テレワークをするようにとルール決めをしている現場も増えてきています。
緊急事態宣言が発令される前はここまで徹底していませんでした。
新型コロナウィルスの終息後はテレワークは建設業で普及するの?
私個人の意見ですが、普及する。いや、普及させるべきだと思います。
但し、週1~3回で。
具体的にテレワークは自身の会社のパソコンを自宅のパソコンで遠隔操作をして行います。なのでデータ等は会社の共有のサーバなどに入っていますし、CADのソフトなど会社独自のシステムを自宅のパソコンに入れ込む必要はありません。
私自身、テレワークで遠隔操作をやってみて、特定の業務であればさほど不便ではないと感じました。
つまり、テレワークでやる仕事と現場事務所や会社でやる仕事を分けておいて、それをこなせばテレワークは可能だと思いました。
テレワークでやると決めていた仕事が終われば残りは現場事務所や会社で行った方が効率が良いということですから、闇雲に残業をすることにならず、残業時間の削減につながると思います。
あとはモチベーションです。
どうしても自宅だと漫画や雑誌など誘惑があったり、上司部下の目がないので緊張感に欠けます。
かなり自分に厳しくできないとテレワークは効果的だとは言えない気がします。
作業量のノルマが明確な仕事であれば良いのですが、なかなかそんな仕事はないのが現実です。
最後に「現場監督がテレワークなんてできねーよ!」と諦めるのではなく、時代が、会社がテレワークをしろという流れになってきているので、テレワーク「できること」、「やれること」、「改善点」などを模索してやっていかないとスーパーゼネコン社員として淘汰されていくことは間違いないと思います。
スーパーゼネコンのコロナショックの影響
こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10数年が経ちました。 今日はスーパーゼネコン各社の新型コロナウィルスの影響と今後について書いて行きたいと思います。
工事の影響は
これは建設業に限らずですが、中国で製作している製品が納品されないという事例があるようです。
私の現場も便器がいつ納品できるか不明とのこと。
事情が事情なので、便器を付けずに一旦引き渡しで許可を得る現場も出てきているようです。
働く作業員の方々で言うとマスク不足が問題ですね。
新型コロナウィルスに関係なく工事現場は埃っぽいのでマスクは必要です。
職人さんたちは付けないか、タオルや布等で口元を覆って作業する方も出てきています。
緊急事態宣言を受けて会社の方針は
緊急事態宣言を受けてスーパーゼネコン各社は足並みを揃えたのか、
・内勤者へは原則テレワーク、難しいようなら交代で週の半分はテレワーク。
・工事事務所勤務者は施主の要望があれば現場を止める。そうでなければ基本的には作業員の方も生活があるので工事を進めて、職員は可能な限りテレワーク。感染拡大を抑えるため、時差出勤などを作業員も含めて可能な限り実施する。竣工前やどうしても止められない工事がある場を除き、原則土日は全休日とすること。
といった感じです。
他のスーパーゼネコン勤務の友人や職人さんにも聞きましたがどこも同じようです。
まぁ、休業補償が出るわけでもないですし、かと言って完全に無視して何も対策をしないわけにもいかないのでこのあたりが落としどころなんでしょうか。
現場の人間がテレワークと言うのは現実的ではないですし、土曜日を稼働しての工程だったのに休みにして工期は変わらずとなると後々のしわ寄せが恐怖です。。
なんて書いていたら清水建設の社員に亡くなった方が出てそれを受けて原則全閉所となるようですね!
工期はどうなるのでしょうか・・・。他のスーパーゼネコンもそれに倣うのか今後の動向に注目です。
しかし、急に現場がストップとなると働く職人さんが大変です!特に労務系。
人命はもちろん第一ですが現場の職人さんに言わせれば生活が第一だと言っていました。難しい決断であることは理解できます。
新入社員は
新入社員はかわいそうなことに入社式はなしでした!そして、集合研修もなし!自宅待機か、少し面談を行ってから配属される部署に直接行くという形だそうです。本来ならば1ヶ月程度研修をしてそれぞれの部署に配属されるはずがそれがありません。ここで懇親会などを開いて同期で仲良くなれるはずが…。仕方のないことですがこれはかなりの痛手だと思います。
仕事で悩んだ時や辛くなった時は同期などの横の繋がりはとても重要なので。
コロナウィルスが落ち着けば是非、懇親会や集合研修をやってあげてほしいものです。
今後の展開(給料やリストラ)
正直、ゼネコンは今のところ土曜日が全休になったことと中国製の製品が入って来にくいという点以外はさほど大きな経済的な打撃は受けておりません。今のところ。
しかし、今後確実に影響は出てくると思います。
営業の同僚に聞きましたが、まずテレワークで営業が機能していません。
機能していないと言うのは語弊がありますが、客先に会いに行けないので話をまとめられないみたいです。
また、施主さんも今後、消費が減って見込んでいた利益が不透明になるので受注できそうだった計画も保留となってるケースもあるみたいです。
更に既に受注済の工事も規模縮小のプラン変更に動いているところもあるようです。
そうなると建設業に影響が出てくるのは1~2年といったところでしょうか?
現場が少なくなり、売り上げが落ちます。
建設業も不況の時代に入っていくのでしょう。
スーパーゼネコン各社は今こそここ数年で儲けた内部留保を解放してほしいものです。
私が入社したのはリーマンショック以降、スーパーゼネコンはオリンピックの影響もあってご存知のように好景気でした。
受注高はもちろん上がったのですが注目すべきは利益率です。
私が入社した頃はスーパーゼネコン各社は5%前後でしたが、今や10%に迫る勢いです。
給料も倍にしろとまでは言うつもりはありませんが、この景気が傾きかけているときに他業界に合わせて給与ダウンということしないでほしいですし、しないでも大丈夫な体力はあると思います。
最後に「リストラ」について触れますが、私はリーマンショックのちょっと前に入社したのですが、その時も含めて、スーパーゼネコンで人員削減、希望退職者を募ると言うのは聞いたことがありません。
誰から見ても仕事をしない、会社に不利益な有名な50歳代の社員は何人かいますが誰もクビにはなっていません。
スーパーゼネコンはそれだけ体力があるのか、はたまたイメージを気にしているのかわかりません。ただ、建設業はAIやロボットが入っていける領域が少なく、まだまだ人がやらないといけない仕事が多くあるので簡単に解雇しないのではないでしょうか。
だからと言ってこれからはわかりません。
AIやロボット、ICT技術は日進月歩です。トヨタの社長も「終身雇用には限界がある」4と述べております。私たち社員が今後生き残るにはこれらのICTを駆使する側でないといけないと思います。
ICTを毛嫌いしている人は必ず淘汰される時代が来ると思います。
スーパーゼネコンの福利厚生
こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。
今日はスーパーゼネコン各社の 福利厚生 について書いて行きたいと思います。
会社で働くにあたって福利厚生って大事ですよね!会社によっては給料が良くても福利厚生が充実していないところも結構あります。
上場企業の平均年収は有価証券報告書で公表されていますが福利厚生は色々と調べてもなかなか出てきません。
公表される平均年収を良くするあまり福利厚生に力を入れない(入れられない)会社があっても全く不思議ではありません。
スーパーゼネコンの福利厚生が手厚いのかどうかは他業種の福利厚生事情がわからないので一概には言えませんが、周りの友人等に聞いて比較した限りではとびきり良いわけではないですが、悪くはないといった印象です。
ここではスーパーゼネコン5社(大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店)の福利厚生を書いて行きたいと思います。
さすがに詳細の会社名は伏せさせていただき、A~E社とさせていただきます。
なぜ、自分が所属していない会社の福利厚生がわかるのかと言いますと…
何を隠そう私、天野ジャンクが労働組合員執行部に仲の良い人がいるからなんです!
では早速いきましょう。但しこれは2019年1月時点のものです。
借り上げ社宅(家賃補助)
A社
(入居条件)
転勤の場合は発令後7年間、一般の場合は満35歳まで
(平均使用料)
30,000円〜(地域、面積によって変動)
※例:東京
50㎡未満:35,000円
以後10㎡毎に7,000円加算
B社
(入居条件)
満40歳未満、通算10年が上限
(平均使用料)
㎡単価144〜653円(地域、規模、築年数によって算出)
C社
(入居条件)
入居期間は原則5年、最長もう5年間の延長可
(平均使用料)
基本的に家賃の40%(家賃の6割は会社負担。上限あり)
㎡単価887〜1,506円(地域、築年数によって算出)
D社
(入居条件)
転勤の場合は発令後、一般は入居日から6年間もしくは満45歳まで
(平均使用料)
総合勘案して設定
E社
(入居条件)
46歳に到達するまで
(平均使用料)
㎡単価500〜1,650円(地域、築年数によって算出)
管理費70円/月・㎡
自宅手当
A社:無し(地域手当として支給)
B社:一律10,000円/月
C社:15,000〜23,000円/月(地区によって変動)
D社:21,000〜27,000円/月(地区によって変動)
E社:無し
別居手当
A社:一律30,000円/月
B社:役付職36,000円/月、総合職31,000円/月
C社:一律30,000円/月
D社:一律30,000円/月
E社:一律32,000円/月
帰省手当
A社
往復2回分の帰宅旅費実費相当額(上限10万円)を月額の手当として支給。
B社
本人の帰省もしくは家族を呼び寄せた場合の交通費の実費を支給(支給回数は2回/月)
C社
本人の帰省もしくは家族を呼び寄せた場合の交通費の実費を支給(支給回数は2回/月)
D社
本人の帰省もしくは家族を呼び寄せた場合の交通費の実費を支給(支給回数は3回/月)
E社
本人の帰省の交通費の実費を支給(支給回数は2回/月)
地域配属手当
A社:12,000〜51,000円(地域年齢により変動)
B社:無し(自宅手当や家賃補助として支給)
C社:無し(自宅手当や家賃補助として支給)
D社:無し(自宅手当や家賃補助として支給)
E社:無し
教育手当
A社:満23未満の子1人につき10,000円/月、2人目以降5,000円/月
B社:満6〜18歳までの扶養子女1人に月5,000円/月
C社:無し
D社:無し
E社:無し
扶養手当
A社:配偶者及び一親等の親族を扶養する社員に17,000円/月
B社:無し
C社:無し
D社:無し
E社:無し
ジョブリターン制度
A社
妊娠・出産、育児、介護等の理由で退職する社員に対して、会社及びグループ会社の求人情報を提供し、職場復帰の機会を提供する制度あり。
B社
ライフステージ上のやむを得ない事情により退職する場合、再び就労することを希望できる制度あり。
C社
無し
D社
無し
E社
出産・育児、結婚の事由により退職した社員で再度働く意欲のあるものを再雇用する制度あり。
その他福利厚生
上記で紹介した他にも
産休・育休:出産前後の休暇、育児期間中の休暇
時短:子育ての為に15時や16時まで勤務
リフレッシュ休暇:一定期間以上勤めた社員にまとまった休暇と旅行代として金一封が支給される制度
保養所の利用:国内のリゾート地や避暑地、温泉街のホテルや旅館を格安で利用できる制度
などがあります。
まとめ
やはり、転勤が付き物の業界なので別居手当や帰省手当はしっかりしているのではないかと思います。
ちなみに別居手当というのは転勤で単身赴任を選択した際に支給される手当で、帰省手当というのは単身赴任している社員が自分の家に帰る時に必要な交通費を支給してくれる手当です。
こうやってまとめていて気付きましたが、A社が手厚い福利厚生だと言えて、E社が少し寂しい福利厚生に見えますね。
もっと一長一短があると思っていました。
ほぼ全ての社員が恩恵を受けるであろう社宅(家賃補助)についてもう少し掘り下げてみます。
これは一長一短かもしれません。㎡あたりの単価は当然家賃の高い都心が高い金額になります。
例えば東京で60㎡の部屋を借りるとすると断然安く借りられるのはA社とB社です。C社、E社の約半額で借りられる計算になります。
しかし、A社とB社は年齢制限が比較的若めの35歳や40歳未満なのに対し、C社は年齢制限自体を設けていませんし、E社は年齢制限が46歳までですが、入居期間の制限がありません。
ちなみにA社、C社、D社の入居期間の制限ですが、転勤で引っ越せばまた0からのカウントになるそうです。
C社は10年以内に引越しを伴う転勤があれば定年まで家賃補助を受けられる可能性もあります。
当然、福利厚生だけで会社を選ぶわけではありませんが、重要なファクターの一つなのではないでしょうか。
今回紹介した福利厚生は代表的な手当であって、これで全てではありません。
この他にも例えば、出産手当や結婚手当も会社から支給されます。
大手の間で福利厚生の格差があるので労働組合で意見して改善されるものじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私が入社以来、労働組合も頑張って要求してくれていますが、賃金ベースアップや賞与のアップはありますが、福利厚生については現状維持になることが極めて多いのであまり期待しないほうがいいかもしれません。
このあたりもベースアップは社会に公表され、評価されますが、福利厚生の改善はそれがないので会社も積極的ではないのではないかと考えられます。
入社前に不安に思っていたこととその結果 ~現場編~
こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。
今日は私がスーパーゼネコンから内定をもらって入社までに不安に思っていたことと、実際に働き始めてその不安がどのような結果だったのかを書きたいと思います。
入社前の不安
・現場の上司がくそ体育会系だったらどうしよう…
建設業界は体育会系のイメージが強いと思います。ゼネコンの現場監督はサラリーマンとはいえ作業服を着て工事現場で人道指揮をする職業ですから、体育会系の『根性』や『リーダーシップ』、『チームワーク』といった能力を持ち合わせている方が良いと考えるからかもしれません。
私は一応、高校時代は野球部でしたが、無名の公立高校の野球部でしたのでそこまでガチガチの上下関係が厳しい体育会系の部活という感じではありませんでした。
それなので上司や先輩がガチガチの体育会系の人だったら合わせられる自信がなかったので不安でした。
【結果】
はじめに配属された現場の上司は大学時代にアメフトをやっていたといういきなりガチガチの体育会系でした。
仕事に関してはわからないことは丁寧に教えてくれましたし、私がミスした時も感情的になったりせず、ちゃんと叱ってくれる方でした。
飲みに行く時も、残業で遅くなって晩御飯を食べに行ったりコンビニに夜食を買い出しに行ったりする時も絶対に後輩にお金を絶対に出させない方でした。
毎回毎回出してもらって悪いと思っていた私はある日「自分の晩御飯代ぐらいは自分で出します!」と言ったことがありましたが、上司は「いいのいいの。俺もこうやって先輩にしてもらって来たんだから。その代わりお前に部下が出来た時は同じように奢ってあげなさい。」と言われました。
私は10年以上経った今でもその言葉を覚えていて後輩に実践しています。
ただ1点、その方は仕事人間でいつも一番最後まで残業していかれる方でした。土曜日も交代で休むという事務所内で決めていたのですが、冠婚葬祭以外は休まない方で、残業時間が多くなり過ぎるのを避けるため、出勤しても出勤簿には休んだことにするいわゆるサービス残業をしまくって仕事をされる方でした。
仕事は量をこなしてなんぼという考えの方だったんだと思います。
私が先に帰ろうとした時に「あれ?上司がまだ仕事をしているのに先に帰るの?なんてね。」と冗談っぽく言われたこともありましたし、現場が動いている日中に事務仕事をしていると「そういう仕事は残業時間にやって日中は現場を確認しててほしいんだよな。」と言われたこともありました。
しかし、私は「そんなことを言われても自分のやる分は終わったし。」とか「いや、この書類は早く作成しないといけないし。」と内心思いながら流していました。上司もそれ以上は言って来ませんでしたし、私自身もそれ以上に上司から恩を受けているのでそこまで嫌な気分にはなりませんでした。
上司の体育会気質の思いに合わせられたとは言えないと思いますが、関係は比較的良好だったと思います。その上司とは10年以上経った今でもたまに連絡を取ったり、家に遊びに行かせてもらう関係です。
その後も体育会系上司には何人かあたったことがあるのですが、共通して言えることは仕事や部下にたいして真っ直ぐ向き合い真面目で陰険なところは一切なく、こちらが一生懸命だと評価してくれるということです。
体育会系上司の全ての方がそうだとは言えませんし、私自身の捉え方もあるかもしれませんが、入社前に抱いていた私の不安は杞憂でした。
・職人に怒鳴られたり、殴られたりしないだろうか…
建設現場の作業員の中にはヤンキーっぽい人やタトゥーの入った人等が働いているちょっと怖いイメージがあると思います。そんな人に目を付けられたり、揉めたりしたらどうしようという不安がありました。
【結果】
現場に配属されると実際にガタイの良い強面の職人さんや背中や腕にタトゥーの入った職人さんはそんなに多くはないですが一定数は働いていました。
結論から言うとそのような人たちは「良い人」しかいませんでした。
休み時間には将棋の相手をしたり、競馬の予想(私も大好き)をしたり、上司の愚痴を聞いてもらったり等。
もちろん仕事面でもどのように工事を進めればよいか、後工事の為にどうすればよいか、親身に相談、打ち合わせをしてくれる人ばかりでした。
特に私が若年の時、現場のことが右も左もわからない私にいじりながら楽しく現場のことを教えてくれたのは他ならぬタトゥーが入った強面の職人さん達でした。
但し、職人さん達がゼネコン職員全員に良くしてくれるわけではありません。職人さんも人間です。ゼネコン職員の中には職人さんは全員「下請け会社」と見なし、若年職員の中でも偉そうな態度や横柄な態度を取る人もいます。自分で事前に勉強をし、職人さんの知識に負けないよう努力してその変な自信が表に出てしまっている職員もいます。
考え方は間違っていないかもしれませんが、私が思うに現場は『知識』より『経験』だと思います。教科書に載っていない、経験でしかわからないことが現場ではたくさんあます。
自分よりはるかに年下の経験年数の短い若輩職員に知った口をきかれて気持ちの良い職人さんはいないと思います。
私は現場監督はスペシャリストよりジェネラリストであるべきだと思います。いくら一つの工種について深く追求しても実施するのは職人さんで、職人さんそれぞれにやりやすい仕事の仕方があります。 一つの工種について職人さんより詳しくなろうと勉強をする時間があるのであれば、実際にやる職人さんと打ち合わせをしてやり方を聞いてどうやれば早く皆が楽にできるかを考えた方がいいと思います。
少々脱線しましたが、結論を言うといくら知識があっても『自分は元請けだ』という態度で接していると職人さんとのコミュニケーションはうまくいきません。
高学歴の若年職員にそういう人が多いように見受けられます。
そのような態度でもやっていけるのはある程度役職がついて見た目にも貫禄が付いてきた職員だけです。若いうちは『現場のことを教えてもらう立場』という気持ちで接すればうまくいきます。
勘違いして欲しくないのはヨイショをするわけではないということです。現場を上手く進めて儲けたいという気持ちは全員同じです。まんま職人さんの言いなりになるのではなく、それを念頭において時には他工種のためにやりにくい仕事もお願いするなどをして接することが大事です。
・新人の雑用は付き物だけど現場の便所掃除とかは嫌だな…
新人なのでコピーや書類整理等の雑務は仕事を覚えるために通らなければならない道だと思うけど、現場作業員みんなが使ってる便所なんかを掃除するのはさすがに嫌だなと思っていました。
【結果】
作業員用の現場の便所を掃除するというのは私の経験上でも聞いた話も含めてありません。
作業員用の便所掃除は現場作業員が交代で掃除するルールにしている現場がほとんどです。
ただ、自分たちが使用している現場事務所内の便所掃除は稀に職員で交代で掃除をする現場もありますが、ほとんどの場合、定期的に清掃業者を呼んだりするか、現場の土工さんにやってもらうかになります。
このあたりは所長の方針によるところがあります。
自分たちが使用した便所なんだから自分たちで交代で掃除しようという考えの人や、掃除をする時間を自分の業務の時間に割いてほしいなど。どちらも非常に理解できます。
ただ、近年は特に時短・残業時間の削減が叫ばれており、便所掃除を職員にやらせるのと清掃業者を呼んでやらせるのを費用対効果で比較すれば後者の方が良いと考えるのか、後者を選ぶ所長が増えている気がします。
入社前に不安に思っていたこととその結果 ~社内編~
こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。
今日は私がスーパーゼネコンから内定をもらって入社までに不安に思っていたことと、実際に働き始めてその不安がどのような結果だったのかを書きたいと思います。
入社前の不安
・転勤して新しい土地でやっていけるだろうか…
ゼネコンに転勤は付きものです。それは十分承知で入社をしたのですが、大学も実家から通っていた私は『一人暮らし』をしたことがなかったので新しい土地で誰の助けもなく生活して行くことにとても不安を感じていました。
【結果】
不安は最初の2~3週間。生活に慣れればワクワクしかありません!
これはその人の性格に左右されるかもしれませんが、大事なのは楽しもうと考えられるかどうかだと思います。転勤がある会社だと覚悟して入社した方なら大丈夫だと思います。
同じ支店に配属された同期や現場の同僚と観光地に遊びに行ったり、一人で飲みに行って転勤先の地元の人と仲良くなったり。(バーなどに行くとバーテンの人と仲良くなってその人伝いに友達の輪が広がります。)
仕事も忙しいですが、その分給料がありますし、それを自由に使えます。忙しいとは言ってもちゃんと休みはありましたし、とても充実した日々を過ごせました。
元々私は地元愛が強く、できれば地元で働きたいと思っていましたが、いざ転勤になり、色んな場所でその地方の方言や特有の習慣などをおもしろいと感じたり、郷土料理や特産品に舌鼓を打ったり、転勤で訪れなければ一生経験することはなかったと思います。ありきたりな表現になりますが、視野が広がったと感じました。今では地元の転勤のない仕事に就かなくて良かったと心の底から思っています。
・同期とうまくやっていけるだろうか…
「仕事で悩んだり困った時は同期に相談して解消する」というフレーズを聞いたことがあると思います。
しかし、学校とは違い、会社は仕事をする場なのでそもそも同期とコミュニケーションを交わし、仲良くなれる機会があるのだろうか、そんな簡単に気を許せる同期が見つかるのだろうかと不安に思っていました。
【結果】
仕事に悩んで相談する相手が「同期」というのは必ずしも正解ではありませんでした。
どこの会社も大手企業だと入社して1ヶ月程度は研修期間があります。
その間に会社主催の懇親会があったり、グループ研修があったりして自然と仲良くなる同期は増えると思います。
研修期間中は基本的には定時上がりなので個人的に飲みに行ったりすることもできました。
なので私にも仲の良い同期がいて、同期のLINEグループなんかもあります。
ただ、私たちゼネコン社員は他の会社と違い、同じ部署やオフィスに何年も居続けるのではなく、一つの現場が終われば次の現場でメンバーが刷新されるので、職場の悩みなどは同じ現場でない限りどうしても共有しにくいです。
従って仕事の悩み相談をするのは同期ではなく、同じ現場の先輩・後輩・同僚となります。
従って仲良くなれた同期がいなかったり、少なくても全く気にすることはありません。
私が会社で交流が深いのは同期ではなく、一緒に苦楽を共にし、現場を竣工に導いた同僚です。特に仲が良くなったメンバーは家族ぐるみで付き合ったり、定期的に飲み会などに誘われたりもします。
『共に現場をやった同僚>同期』
これは私だけでなくほぼ全てのゼネコン社員に言えることだと思います。
・職場の雰囲気が悪かったらどうしよう…
職場の環境、特に職場内の人間関係はみんなが気持ちよく仕事をするにあたって極めて重要なことだと思います。人間関係が良くなくて職場の雰囲気が悪かったらどうしようと不安でした。
【結果】
こればっかりは『運』です。
自分の配属され現場のメンバー次第です。人間なので性格的に合う合わないもあります。
現場の雰囲気のキーマンは中堅職員か中間管理職のそれなりに仕事の経験を積んだ人です。そのキーマンが明るい性格だったり、現場の雰囲気づくりを意識しているかにかかります。
若年職員の失敗をちゃんと叱るがその後には笑い話にしたり、いじったりして和ませたり、上司や所長に報告しづらいことを代弁してくれたりできるのはキーマンです。
若年職員の性格も重要ですが、いくら明るかったり、いじられキャラであったり、元気があっても若年職員一人では現場の雰囲気を変えることは非常に難しいです。
誰しも雰囲気の悪い職場で仕事をしたくないはずですが、仕事のやり方や考え方は千差万別です。
職場の雰囲気を優先せず、ろくに対話をせずに自分の考え方を押し付けようとしたりする人が現れると職場の人間関係がギクシャクしていきます。
一度ギクシャクした人間関係はそう簡単には戻りません。ギクシャクさせた本人が孤立し、それ以外のところでコミュニティができてしまうことがほとんどです。
ゼネコンの良いところは現場で人間関係がギクシャクしても1〜2年で竣工を迎え、メンバーが刷新されるところです。
他の会社だと何年、何十年、下手すれば定年まで同じオフィスで顔を付き合わせて仕事をする同僚がいますが、ゼネコンではそれがほぼありません。
冒頭で『運』と述べましたが、対策を強いて言うのであれば、人間関係を悪くする人とは距離を置き、別のコミュニティで過ごし、竣工まで我慢をするといった方法だと思います。
それも難しい状況であるならば一度本社や支店の人事部などの人事を司る部署に相談してみましょう。
職場環境が悪い現場がうまくいくわけがありません。人事部はそれを重々承知しているはずです。中にはそれが苦でうつ病になったり、退職したりする職員もいるので必ず相談には乗ってくれます。
所長に改善するようお願いしてくれたり(もちろん報告者は匿名)、キーマンとなる職員を現場に入れてくれたり、配置転換を行なってくれるはずです。
だいたい現場の雰囲気を悪くさせる人というのは決まってきているので人事もあらかじめマークしていて、話が速いことが多いです。
自分だけで抱え込まず、人事部に相談するようにしましょう。必ず何かしらのケアをしてくれるのも大手企業、スーパーゼネコンの良いところです。