低学歴Fラン大学卒でも諦めない!

私は巷では「Fランク」と呼ばれる大学から業界の大手の一角の会社に入社することができました。しかし、それをゴールと思うことなく、常に探求心を持って仕事に限らず色んなことに挑戦し、学び、知識や体験を得ることで人生を充実させることができると確信しています。幸せの定義は人それぞれ。逆転の発想で人生を楽しむことを追求したブログ。

入社前に不安に思っていたこととその結果 ~現場編~

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こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。

 

今日は私がスーパーゼネコンから内定をもらって入社までに不安に思っていたことと、実際に働き始めてその不安がどのような結果だったのかを書きたいと思います。

 

入社前の不安

 

 

 

 

 

 ・現場の上司がくそ体育会系だったらどうしよう…

建設業界は体育会系のイメージが強いと思います。ゼネコンの現場監督はサラリーマンとはいえ作業服を着て工事現場で人道指揮をする職業ですから、体育会系の『根性』や『リーダーシップ』『チームワーク』といった能力を持ち合わせている方が良いと考えるからかもしれません。

 

 

私は一応、高校時代は野球部でしたが、無名の公立高校の野球部でしたのでそこまでガチガチの上下関係が厳しい体育会系の部活という感じではありませんでした。

それなので上司や先輩がガチガチの体育会系の人だったら合わせられる自信がなかったので不安でした。

 

【結果】

はじめに配属された現場の上司は大学時代にアメフトをやっていたといういきなりガチガチの体育会系でした。

 

仕事に関してはわからないことは丁寧に教えてくれましたし、私がミスした時も感情的になったりせず、ちゃんと叱ってくれる方でした。

飲みに行く時も、残業で遅くなって晩御飯を食べに行ったりコンビニに夜食を買い出しに行ったりする時も絶対に後輩にお金を絶対に出させない方でした。

毎回毎回出してもらって悪いと思っていた私はある日「自分の晩御飯代ぐらいは自分で出します!」と言ったことがありましたが、上司は「いいのいいの。俺もこうやって先輩にしてもらって来たんだから。その代わりお前に部下が出来た時は同じように奢ってあげなさい。」と言われました。

私は10年以上経った今でもその言葉を覚えていて後輩に実践しています。

 

ただ1点、その方は仕事人間でいつも一番最後まで残業していかれる方でした。土曜日も交代で休むという事務所内で決めていたのですが、冠婚葬祭以外は休まない方で、残業時間が多くなり過ぎるのを避けるため、出勤しても出勤簿には休んだことにするいわゆるサービス残業をしまくって仕事をされる方でした。

仕事は量をこなしてなんぼという考えの方だったんだと思います。

 

私が先に帰ろうとした時に「あれ?上司がまだ仕事をしているのに先に帰るの?なんてね。」と冗談っぽく言われたこともありましたし、現場が動いている日中に事務仕事をしていると「そういう仕事は残業時間にやって日中は現場を確認しててほしいんだよな。」と言われたこともありました。

しかし、私は「そんなことを言われても自分のやる分は終わったし。」とか「いや、この書類は早く作成しないといけないし。」と内心思いながら流していました。上司もそれ以上は言って来ませんでしたし、私自身もそれ以上に上司から恩を受けているのでそこまで嫌な気分にはなりませんでした。

 

上司の体育会気質の思いに合わせられたとは言えないと思いますが、関係は比較的良好だったと思います。その上司とは10年以上経った今でもたまに連絡を取ったり、家に遊びに行かせてもらう関係です。

 

その後も体育会系上司には何人かあたったことがあるのですが、共通して言えることは仕事や部下にたいして真っ直ぐ向き合い真面目で陰険なところは一切なく、こちらが一生懸命だと評価してくれるということです。

 

体育会系上司の全ての方がそうだとは言えませんし、私自身の捉え方もあるかもしれませんが、入社前に抱いていた私の不安は杞憂でした。

 

  

 

・職人に怒鳴られたり、殴られたりしないだろうか…

建設現場の作業員の中にはヤンキーっぽい人やタトゥーの入った人等が働いているちょっと怖いイメージがあると思います。そんな人に目を付けられたり、揉めたりしたらどうしようという不安がありました。

 

【結果】

現場に配属されると実際にガタイの良い強面の職人さんや背中や腕にタトゥーの入った職人さんはそんなに多くはないですが一定数は働いていました。

結論から言うとそのような人たちは「良い人」しかいませんでした。

休み時間には将棋の相手をしたり、競馬の予想(私も大好き)をしたり、上司の愚痴を聞いてもらったり等。

 

もちろん仕事面でもどのように工事を進めればよいか、後工事の為にどうすればよいか、親身に相談、打ち合わせをしてくれる人ばかりでした。

 

特に私が若年の時、現場のことが右も左もわからない私にいじりながら楽しく現場のことを教えてくれたのは他ならぬタトゥーが入った強面の職人さん達でした。

 

但し、職人さん達がゼネコン職員全員に良くしてくれるわけではありません。職人さんも人間です。ゼネコン職員の中には職人さんは全員「下請け会社」と見なし、若年職員の中でも偉そうな態度や横柄な態度を取る人もいます。自分で事前に勉強をし、職人さんの知識に負けないよう努力してその変な自信が表に出てしまっている職員もいます。

考え方は間違っていないかもしれませんが、私が思うに現場は『知識』より『経験』だと思います。教科書に載っていない、経験でしかわからないことが現場ではたくさんあます。

自分よりはるかに年下の経験年数の短い若輩職員に知った口をきかれて気持ちの良い職人さんはいないと思います。

 

私は現場監督はスペシャリストよりジェネラリストであるべきだと思います。いくら一つの工種について深く追求しても実施するのは職人さんで、職人さんそれぞれにやりやすい仕事の仕方があります。 一つの工種について職人さんより詳しくなろうと勉強をする時間があるのであれば、実際にやる職人さんと打ち合わせをしてやり方を聞いてどうやれば早く皆が楽にできるかを考えた方がいいと思います。

 

少々脱線しましたが、結論を言うといくら知識があっても『自分は元請けだ』という態度で接していると職人さんとのコミュニケーションはうまくいきません。

高学歴の若年職員にそういう人が多いように見受けられます。

そのような態度でもやっていけるのはある程度役職がついて見た目にも貫禄が付いてきた職員だけです。若いうちは『現場のことを教えてもらう立場』という気持ちで接すればうまくいきます。

 

勘違いして欲しくないのはヨイショをするわけではないということです。現場を上手く進めて儲けたいという気持ちは全員同じです。まんま職人さんの言いなりになるのではなく、それを念頭において時には他工種のためにやりにくい仕事もお願いするなどをして接することが大事です。

 

 

 

・新人の雑用は付き物だけど現場の便所掃除とかは嫌だな…

新人なのでコピーや書類整理等の雑務は仕事を覚えるために通らなければならない道だと思うけど、現場作業員みんなが使ってる便所なんかを掃除するのはさすがに嫌だなと思っていました。

 

【結果】

作業員用の現場の便所を掃除するというのは私の経験上でも聞いた話も含めてありません。

作業員用の便所掃除は現場作業員が交代で掃除するルールにしている現場がほとんどです。

 

ただ、自分たちが使用している現場事務所内の便所掃除は稀に職員で交代で掃除をする現場もありますが、ほとんどの場合、定期的に清掃業者を呼んだりするか、現場の土工さんにやってもらうかになります。

このあたりは所長の方針によるところがあります。

自分たちが使用した便所なんだから自分たちで交代で掃除しようという考えの人や、掃除をする時間を自分の業務の時間に割いてほしいなど。どちらも非常に理解できます。

 

ただ、近年は特に時短・残業時間の削減が叫ばれており、便所掃除を職員にやらせるのと清掃業者を呼んでやらせるのを費用対効果で比較すれば後者の方が良いと考えるのか、後者を選ぶ所長が増えている気がします。