低学歴Fラン大学卒でも諦めない!

私は巷では「Fランク」と呼ばれる大学から業界の大手の一角の会社に入社することができました。しかし、それをゴールと思うことなく、常に探求心を持って仕事に限らず色んなことに挑戦し、学び、知識や体験を得ることで人生を充実させることができると確信しています。幸せの定義は人それぞれ。逆転の発想で人生を楽しむことを追求したブログ。

スーパーゼネコンに転職を目指すなら地方に行け!

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こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。

 

はっきり言って都市圏と地方ではスーパーゼネコンの入社の難易度は違います!

 

その街のランドマークとなるような大きい仕事をしたい方、建設業で働いていて今の待遇に満足いっていない方、大手で働きたい方。

 

条件がそろえばスーパーゼネコンへの転職は夢物語ではありません。

 

私は3支店、東京、宮城、長野、石川、新潟、愛知で勤務した経験があります。

そこで肌で感じた採用に関するギャップを書いて行きたいと思います。

 

 

 

 結論から言いますと

地方の方が都市部より中途採用される難易度が圧倒的に低い

 ということです。

 

その理由を具体的にひも解いていきます。

 

 

 

 

 他業種とは違う地域ごとの一定数の採用

 ゼネコンの仕事は当然地方よりも都市部に集まります。建築は大型商業施設や事務所ビル、高層マンションなどは当然都市部に需要も供給も多いですし、インフラ整備も然りです。

 

しかし、地方にも少なからず物件はあります。

職員の採用を都市部からばかり行っていると必然的に「大都市で大きな仕事をしたい。」「首都圏が地元だから首都圏で働きたい。」と考える方が多くなるので、地方に行きたがらない職員が増えます。

そうなると地方に転勤になった職員のモチベーションが下がったり、最悪の場合は退職することもあります。

 

そこで各地方の地元の人材を採用すれば、将来的には地元に戻って働きたいという考えの方も多いですから希望勤務地のバランスを考えた場合、一定数、地方から採用する必要があります。

 

大手企業になると採用の大半が首都圏や近畿圏になる傾向ですが建設業は他業種に比べればかなりバランスよく各地方の大学から採用しているのが調べればわかるかと思います。 

 

 

支店をまたげば別会社

 本社と支店では仕事のやり方が微妙に違ったり、安全書類や品質書類の書式等も違ったりすることも多々あります。本社では社内的に必要な書類が支店では必要なかったり、またその逆もあります。

これは各支店がその時々の支店長の指揮のもと支店独自のやり方で進化して行ったためだと考えられます。

 

もちろんおおまかな仕事の進め方や法的に必要な提出書類等は全店共通です。

 

人材も同様で各支店で各支店の基準に合った人材を合格させ、最後に本社で形式的な役員面接を行って「採用」となります。

地方の採用はその地方の支店に任せているのです。本社の人が支店に来て採用に口出すことはありません。

 

これは何を意味するかというと、例えば採用担当の職員をAだとします。面接をする面接官をBとします。役員面接する面接官をCとします。

 

Aはエントリーシートの内容や出身大学、各種試験(一般常識・SPI・技術的な内容等)を精査して学生をふるいにかけます。

会社によってはAとの面接やグループディスカッション等を行うところもあります。

 

次に、Aがふるいにかけて残った学生をBが面接をします。

このあたりの合否基準は面接官に依るところがあるので不明です。

 

最後にBの面接を通過した学生をCが面接をし、それに合格すればほぼ内定となります。

 

首都圏や近畿圏などはエントリーシートを出す学生が多いのでAが何人かいます。それでも一人当たりの割合が多いの全ての学生に親身に相談に乗るのは難しいといえます。

その点地方のAは私の知る限りではAは一人です。なのでエントリーの時点で相談に来た各学生がどんな感じの人材かを把握しやすいと言えると思います。

 

更に首都圏や近畿圏などは支店自体が大きいのでBとAの繋がりがあまりなかったり強くないですが、地方は小さいのでBとAはよく知った仲で元部下と上司だったりすることがほとんどです。

 

新卒採用の場合はAに熱意をくみ取ってもらえれば採用への道は近いと思います。

 派遣社員から社員化を目指す場合はAは派遣時代の直属の上司になると思います。

 

 

上層部に顔が利く上司

 地方の支店は規模が小さいです。

規模が小さいということは現場の数も少ないということです。

現場の数が少ないということは所長の数が少ないということになります。

東京や大阪、名古屋のような大都市の支店は内勤に色々部署があって部署ごとに部長が居て、数十か所の現場があってその数だけ所長が居るような環境では役員クラスや工事部長クラスは当然全所長・部長がどんな人物なのか把握しておりません。下手すれば「会ったこともない」や、「会っても覚えていない」ということもあります。

 

その点、地方の支店は現場所長や内勤の部長は10人もいないので支店長や支店の工事部長クラスの方はそれぞれの所長・部長のことを把握できますし、逆に言えば所長・部長から上層部への意見も通りやすい環境になります。 

 

 

 

そもそも知名度が低い

 これは私が新潟で働いていた時の話なんですが、当時の上司は中途採用で地場ゼネコンを経由してスーパーゼネコンに入社しました。

 

両親に転職が決まり「〇〇(スーパーゼネコン)で働くよ。」と言ったところ、「〇〇?聞きなれん会社だけど大丈夫なの?それは福田組とどっちが大きいの?」

と言われたそうです。

 

最初はちょっとびっくりしましたが、「ゼネコンのことをあまり知らないのであれば当たり前か」ぐらいに思ってました。

が、この疑念が確信に変わる瞬間が訪れました。

 

このあと石川の現場にいた時にこれからエントリーシートを出す学生に対して現場案内と意見交換会をする機会がありました。一応石川、富山、新潟の国立大学の学生らが参加していたのですが、その時は5人でした。

 SPI等で絞られた精鋭5人なのかと思い、人事の担当の方に聞いたところ募集して応募してきたのが5人だったのです!!

 

意見交換会の際に色々聞いてみたところ、まだ就職活動を始めていない同級生、地元の企業への就職を目指している同級生、建築系だがゼネコンではなく住宅系や建築以外の職種を受けようとしている同級生が多かったり、そもそもスーパーゼネコンを知らない学生も結構いるとのことでした。

 

人事担当に聞いてみると毎年、エントリーシートを出してくる学生は10人前後らしく、そもそもスーパーゼネコン自体志望する人が少ないようでした。

 

これが首都圏や関西圏など大都市圏だとエントリーシートやSPIで半分、面接で半分以上がふるいにかけられるのだから大変な格差です。

 

 人事担当は意見交換会の最後に5人の学生に「是非当社にエントリーしてください。」とお願いしていました。

 かなりのカルチャーショックでした。

 

 

 まとめ

上述したように地方は新卒でもライバルが少ないため、スーパーゼネコンに入りやすい下地があるということは理解いただけたかと思います。

 

中途の場合も同じです。支店は新卒が集まりづらいので即戦力の中途採用を積極的に行っています。本社は支店が人員不足になっても助けてくれないことがほとんど(本社も忙しい)なので、支店は自分たちで何とかするしかないということも作用していると思いますが。

 

また、積極採用は若い世代だけではありません。就職氷河期世代はスーパーゼネコンも例外なく採用が少なかったので、中間管理職を任せられるその世代も重宝しています。

 

派遣社員で工事事務所で働き、そこで実績を上げ、所長に気に入られればスーパーゼネコンへの転職の道も開かれます。

熱意があれば転職は可能だと思います。実際に私が地方の支店で働いていた時は中途採用の職員がかなり多かったの事実があります。

中途採用から所長になっている人もいました。

 

但し、技術系は資格がないと入社できませんので資格取得は必須ですのでご注意を。