低学歴Fラン大学卒でも諦めない!

私は巷では「Fランク」と呼ばれる大学から業界の大手の一角の会社に入社することができました。しかし、それをゴールと思うことなく、常に探求心を持って仕事に限らず色んなことに挑戦し、学び、知識や体験を得ることで人生を充実させることができると確信しています。幸せの定義は人それぞれ。逆転の発想で人生を楽しむことを追求したブログ。

スーパーゼネコンを辞める人、辞めたくなる理由

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こんにちは。天野ジャンクです。 平均程度の大学でしたが、運よく大手建設会社(
スーパーゼネコン)に採用されて10年が経ちました。

 

スーパーゼネコンは確かに残業も多いですが、それに見合った給料も他業界に比べれば出ていると思います。正直、福利厚生も含めて待遇は良いと言えます。今日はそんなスーパーゼネコンを退職する人にはどんな理由があるのか書いていきたいと思います。

また、現在辞めたいと悩んでいる方にも是非ご一読していただければと思います。

 

 

 

 

 

はじめから定年まで勤める気がないため退職

 

「えっ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

結構これで退職する人もいます。

と言うのも建設業界に従事する人は全就業者の10%と言われています。

ゼネコンから工事を請け負う工種は数多ありますし、建材商社やリース業者もあります。

実家が代々塗装業や鉄工所をやっていて大学を卒業してすぐに稼業を継ぐのではなく一度社会に出て建設業を経験してから退職し、稼業を継ぐという流れは珍しくありません。

思えば私も採用面接の時に父が職人であることを告げると、父親は社長なのか、営んでいるのかどうかを聞かれました。会社としては稼業を継ぐために教育費をかけた職員がようやく戦力になってきた頃に辞められるのは当然痛手なんだと思います。

 

 

 

現状に不満で転職するため退職

 

これはどこの業界でもありますね。やっているのに評価されない。思い描いていた仕事と違う。報酬に満足できない。先が見えた。などなど。

スーパーゼネコンに入社される方の中には当然、高学歴で仕事も出来て頭のキレる人もいます。そんな方々は現状に不満を持ち始めると「自分はもっと出来るんじゃないか?」と自ら転職を考えますし、意外にも他業界からのヘッドハンティングもあります。

私の知っている先輩も30歳過ぎぐらいから外資系の企業に誘われて転職して行った方が何名かいます。

 

 

人間関係に耐え切れず退職

 

これが今回一番伝えたい退職理由です。

これまでの2つはポジティブと呼べるかはわかりませんが本人が納得して退職する形となっていますが、これは元々普通に働けていたのに上司、先輩、同僚とソリが合わず仕事が嫌になってしまって退職するパターンです。

正直これは若い人に多いですが、中堅クラスでも陥ります。

 

では具体的に私が見聞きしたことを書いていきたいと思います。

まず、退職にまで追い込まれる原因ですが圧倒的に以下の流れが多いです。

 

上司の性格に問題がある

意見すると空気が悪くなる

不満を持ちながらも仕事をする

ストレスが溜まる

精神的に病む

正常な判断ができなくなり働けなくなるか、退職を決断してしまう。

 

 

ここで「上司の性格に問題がある」とは具体的にどういうことなのか紹介していきます。

 

 

自分で責任を取りたくないマン

最低です。現場で問題が発生した時に部下が現状できる自分なりの解決法を考え、上司に相談をしたところ、無理難題な理想論(それができるならやっている)をやれと言ってきたり、「自分がそれでいいと思うならそれでやれ」と指示し、最終的に問題が解決できなかった場合は全て部下のせいにする。

 

 

所長第一主義マン

これも最低です。これはその現場の直属の部下の中間管理職の人が所長からの指示をそれがたとえ明らかに間違った指示であろうと遂行しようとするイエスマンでそれを部下にやらせようとする時に起こります。

中間管理職の方もサラリーマンですし、所長の指示に従って仕事を進めるのは大原則です。

「指示通りにやって不具合が起きても責任を取るのは所長なんだからいいんじゃないの?」

との意見もあるかと思いますが、問題はその指示によって部下の業務量が膨大に増え、毎日夜遅くまで作業をしないと帰れなくなってしまったりする場合です。

部下が業務過多にならないように管理するのも上司の仕事なのですから遂行するのが困難である時は所長に意見すべきてはないでしょうか。

 

 

自己保身マン

 建設業界の仕事は工程管理、原価管理、安全管理、品質管理が業務の多くのウェイトを占めていますが、この中でも書類として残す物が多いのが安全管理と品質管理の書類です。中には法律で定められていて作成して残しておかなければいけない資料もあります。当然、責任ある立場の上司は特に法的に定められていないようなほんの些細な工事に関することの書類まであった方が有事の際に自分を守れるのですから部下の労働時間なんかお構いなしに書類の作成の指示をします。

 

 

老害

とにかく昔からのやり方を押し付け、怒鳴り喚き散らして部下に仕事をさせる。

部下の意見をほぼ聞かない。恐怖政治で支配。

今時こんな人・・・居るんです。

 

 

本当は辞めたくない!どうしたらいいの?

どこの業界でも会社を辞めたくなる理由の上位に食いこむのが人間関係の悪化です。

建設業界でもそれは例外ではありません。

 

しかし、ゼネコンは他の業界とは大きく違う点があります。

それは一つの現場が終われば職員は解散でずっと同じ上司・先輩ではないということです。

だいたい平均的な規模の現場で着工から竣工まで1~2年程度です。

良くも悪くも1~2年の付き合いなのです。

 

「気が合って仲良く仕事ができる関係になった時に残念。」という方もいらっしゃるかもしれませんが、気が合う職員とは現場が変わっても定期的に集まったり、仲が良かった現場なんかはゴルフコンペなんかも開かれたりします。

 

また同じ現場で働くことになるということも稀にありますが、スーパーゼネコンは社員が多いので可能性は低いです。

地方の小さな支店に行けば何度か同じ人と共に働く可能性は若干高くはなります。

 

良く言えば、嫌な奴が職場にいても他業界なら、もしかしたら定年まで、少なくとも10年20年共に仕事をしなければなりませんが、ゼネコンであれば1~2年もすれば現場が竣工し、離れられることができます。

内勤も同じで、数年たてば内勤の人もそのほとんどが現場に出ます。

よく、異動が多くて大変とデメリットに感じる部分ですが、見方を変えればゼネコンで働く上でのメリットとも言えます。

 

更に言えばスーパーゼネコンは「どうしても上司と合わない、精神的に潰れそうだ。」と上層部に懇願すれば現場を変えてくれたり、内勤にしてもらえたりします。

お金をかけて育てた人材に辞められる方が痛手ですから。

救済システムと言えるでしょう。

 

但し、何度もやると当然、信用を無くしますし、出世に響きます。

 

まとめ

私がいつも部下に口酸っぱく言っていることがあります。

「上司の理不尽な指示や理不尽な叱責が続いたら自分の意見が間違ってないことをよく確認してから意見しろ。我慢を続けて自分の精神が病んで働けなくなった時、その上司は責任を取ってくれるのか?会社は保障してくれるのか?くれないよね?だったら我慢すべきではない。大丈夫、いち上司に君をクビや左遷にできる権力はないから。」と。

相手が所長クラスであれば転勤を伴うような左遷はありませんが、現場を移動させられることはあるかもしれませんが、潰されるより遥かにマシです。

 

前述した「現場が終わるまでの辛抱」や「救済システム」をわかっていても上司にやられて鬱っぽくなり正常な判断ができなくなることはよくあることです。潰される前に早め早めのケアが重要です。

 

現在、人間関係がうまくいかなくてゼネコンを辞めようか考えている方や入社を考えていて不安を抱いている方の参考になればと思います。